英語を大量インプット!10,000時間も必要か?インプット不足を補う教材は?

英語などの外国語を習得するには、「アウトプット」が必要だ。

と言われます。

しかし、アウトプットしようと思っても、「インプット」しなければアウトプットするものがありませんよね。

食べないと動けない!

それと一緒です。

日本人は英語をアウトプットすることが不足しているといいますが、その前にインプットは足りているのか・・・

そんな疑問がフツフツと湧いてきました。

この記事では、英語のインプットに必要な時間やインプット用の教材について説明します。

もくじ

英語のインプットに必要な時間は?

英語や英会話を習い始めたばかりの人たちが、ある程度のレベルまで達するのに必要な時間は何時間なのでしょうか。

たくさんの意見が飛び交い、新しい数値が次々と登場するので混乱してしまいますよね。

1,000時間あれば十分なのか?

ここ最近では、1,000時間とか、1日3時間を1年間などといった説があります。

これは、アメリカの外交官(英語のネイティブ・スピーカー)が日本語を習得するために必要なトータル時間をベースに計算されています。

詳しい1,000時間の根拠は、以下の記事で説明しています。興味のある方は読んでみてください。

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仮に1,000時間でオッケーだとして一日の学習時間に換算してみましょう。

例えば、3ヵ月だと・・・

1,000時間 ÷ 90日 = 11時間

これは日本では無理です!

6ヵ月では・・・

1,000時間 ÷ 180日 = 5~6時間

学生ならできそう?

1,000時間 ÷ 365日 = 約3時間

社会人でも、ちょっと頑張ればできそうですね。

10,000時間の法則は?

ちょっと前までは、10,000時間という声も上がっていました。

これは、『天才! 成功する人々の法則』(マルコム・グラッドウェルさん著)という本がよく売れたためです。

この本の中に、ある分野で世界的な専門家レベルに達するのに要する時間は、10,000時間だという研究結果が載っているんです。

1日3時間を10年間続ければ、1万時間の法則のレベルに達することができます。

プロのスポーツ選手や音楽家が3~5歳くらいから厳しい練習の毎日を過ごしている話を聞くと、

「たった3時間を10年間でいいの?」

と思えますよね。

僕の経験則では、1,000時間も10,000時間も正しい

僕は20歳のときにアメリカの大学に編入しました。

その頃の僕の経験から判断すると、

英語漬けになってから1,000時間経ったころ、自分の英語力に変化が現れました。

例えばこんな変化です。

  • 英語で夢を見た
  • 先生やルームメイトの発言を聞き返さなくても理解できた
  • 生活に必要最低限のことは発言できた

そうすると、「自信」もついてきました。

そうなれば、こっちのものです!

それが好循環となって、シャイだった僕がネイティブの学生や先生たちに積極的に話しかけるようになっていったんですね。

先ほどの計算によると、毎日11時間を英語漬けで過ごし、3ヵ月経つと約1,000時間でしたね。

アメリカの大学生活で、起きている時間はすべて英語。

1日のうち、英語に浸っている時間を計算すると、12時間くらいでしょうか。

ぴったりマッチするじゃないですか!

英語漬けの生活でヘトヘトになっていた状態から、いくら英語を聞いたり話したりしても大丈夫な状態へ移り変わったのは、

ちょうど3ヵ月、つまり1,000時間経過した頃

でした。

渡米前の僕の英語レベルは、英検2級は余裕で合格。

(準1級はチャレンジしていません)

TOEFLのPBTでは、500点~530点くらいでした。

渡米するまで、英語で読み書きすることは多少できましたが、話す機会はほとんどありませんでした。

インプットで最も大切なのは、時間よりも魅力的な内容

外国語学習の権威でインプット南カリフォルニア大学のスティーブン・クラッシェン名誉教授(Stephen Krashen)によると、

外国語を習得するときのインプットに最適なのは、

  • おもしろいストーリー
  • 興味深い会話

などです。

学校の教科書や英会話教室の教材は、内容がつまらないので、僕は続きません。。。

どうしても勉強しなければいけない学生の場合は仕方ないとして、社会人として英語を勉強するのに、自分の興味関心がないことを読んだり聞いたりするのは苦痛ですよね。

インプット教材(読書編)は、フィクションに決まり!

あれはまだ僕が19歳の頃、渡米前に読んだ初めての洋書はフィクションでした。

そのタイトルは、

『ライジング・サン』

ジュラシックパークの原作者であるマイクル・クライトンさんの作品です。

今となっては、あらすじさえ覚えていませんが、

はじめの3章くらいは、ゆっくりでしたが、後半になると、結末が知りたいあまり最後まで一気に読んでしまいました。

そっちの方が印象的で、ストーリーは記憶にないんですよね。

「映画化されているので、また観ようかなぁ」

いや、もう一度、読んでみるとおもしろいかもしれませんね。

大量インプットにもってこいのAmazon「英語 難易度リーディングガイド」

単純に洋書のリストを見ても、自分の英語レベルとマッチするものを選ぶのは大変です。

そんなときに便利なのが、

Amazonの「難易度別 リーディングガイド」

超初心者は、400L~495L

初心者は、500L~595L

ちょっと慣れてきたら、600L~695L

くらいがお勧めです。

ハリー・ポッターが800~895Lレベルなのは驚きですね。僕でも知らない単語が多くてむずかしく感じますが・・・

何を読もうか迷ったら、

映画化されている小説を読むことをお勧めします。

場面やキャラクター設定を理解してから読み進められるので、簡単に感じて「やる気」がアップするからです。

インプット教材(リスニング編)は、何と言ってもYouTube

自分のレベルに合ったリスニング教材を探そうと思うと、どうしてもつまらないものになりがち。

では、どうしたらいいのか?

自分の得意な分野に関するYouTubeビデオを「英語」で検索して、見まくるんです。

一度検索すると、次から次へと関連する動画を提案してくれますよね。

それらを手あたり次第に

観る、観る、観る

聞く、聞く、聞く

わけです。

何を言っているのかわからない場合には、字幕を表示させてみるといいでしょうね。

動画の右下コーナーにあるこの部分。

赤で囲った部分をクリックしてみてください。

英語字幕が表示されます。

いろんな動画を観るのも楽しいですね。

ただ、別の方法として、同じ動画を何度も何度も聞くこともおすすめです。

聞き取れる音が増えていくのが自分で分かるから嬉しいんですよね。

アウトプットが足りない?いやインプットも不足してます

ここ最近では、英語4技能が主流と言われるように、スピーキング(話す)とライティング(書く)スキルが注目を集めています。

しかし、アウトプット以前に、やっぱりインプット量が足りないですよね。

毎日3時間、英語をずぅ~っと聞き続けられる人はそういないはず。

だからといって、3時間も聞くことを強要しているわけではないですよ。

少しでもいいから、楽しく続けられる方法を発見していってください。

僕のおススメは、何と言ってもAmazonとYouTubeを大いに活用することです。

プライム会員なら、読み放題で読める洋書もたくさんありますよ!

この記事を書いた人

「英語が大好きだから、英語学習について発信してみたい。。。」

そう思ってこのブログを書き始めてみたものの、5記事くらい書いた時点で違和感を覚え始めました。

僕が本当に発信したいのは、英語の学習法だけではなく、英語を日常的に使うことで見えてくる「その先の世界」のこと。

ネイティブ・スピーカー&プロのライターが書くような、リアルでナチュラルな英語。

それは、日本で出版されている英語の教科書に出てくるような極めて退屈(boring)なものではありません。

勿論、初心者のうちは、どのような英語がリアルでナチュラルなのか、わからなくて当然です。

しかし、大量にインプットしていくと、ナチュラルな英語を感じ取るセンスが身に付いてきます。

なので、

英語のスキルが一定レベルを超えた瞬間に、「日本」という国・枠組みを飛び出して「世界」「海外」へ目を向けてみて欲しい。

そんな思い・考えを、このブログを通じて伝えられたら嬉しいです。

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